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negative_handの使い方を解説 | Stable Diffusionで手の失敗を防ぐembeddings

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Stable Diffusionの画像生成で失敗の要因上位に上がる手の描写。せっかくいいキャラクターが描けたのにボツになってしまうのはつらいですよね。

そんな時に便利なのがnegative_handです。embeddingsなのでトリガーワードを1語プロンプトに追加するだけで簡単に使用でき、手の失敗率を大幅に下げることができます。

インストールもファイルを配置するだけで簡単ですので、ぜひ画像生成に活用してみてください。

この記事でわかること
  • negative_handの概要
  • negative_handのインストール方法
  • negative_handの使用方法
  • negative_handの効果(サンプル画像で比較)
目次

negative_handとは

negative_hand」とはネガティブプロンプト用に開発されているembeddingsの一つであり、これをネガティブプロンプトに適用することで、イラストの手や指の表現を改善することができます。

Stable Diffusionなどの画像生成AIで人物のイラストを生成する際、特に手や指の表現は崩れやすいので、利用価値はかなり高いと思います。

また、「negative_hand」はモデルの特徴をあまり崩さずに適用できるため、モデル本来の画風をなるべく維持することができます。そのため、「negative_hand」は有名で多くの利用者がいるembeddingsとなっています。

ここで、embeddingsとは”Textual Inversionという手法で特定のスタイルを学習させたファイル”のことです。

そのほとんどが1MB以下の容量の小さいファイルサイズで配布されており、embeddingsを適用することでキャラクターの顔や表情などを変化させたり、特定の構図を生成しやすくできます。

negative_handの導入方法

ここからは「negative_hand」の導入方法について解説していきます。

negative_handのダウンロード

negative_handは、”CIVITAI”というサイトからダウンロードすることができます。

CIVITAIはStable Diffusionの各種モデルなどが網羅的に公開・発信されているプラットフォーム(Webサイト)のことです。

以下のURLにアクセスし、「negative_hand」をダウンロードします。

ダウンロードするには、まず ダウンロードボタンをクリックし、表示されるNegativeをクリックします。

negative_handのインストール

ダウンロードが完了したら、実際にStable Diffusionに導入していきます。

ダウンロードしたnegative_hand-neg.ptというファイルを、以下の場所に配置します。

指定の場所にファイルを保存できたら、いつも通りStable Diffusion Web UIを起動しましょう。

negative_handの使用方法

それでは「negative_hand」の使用方法について説明していきます。

Stable Diffusion Web UIを立ち上げたら、Generateボタンの下にある花札マークのボタンを押し、Textual Inversionタブをクリックするとダウンロードしたembeddingsが表示されます。

この中から、今回ダウンロードしたnegative_hand-negを選択すると、ネガティブプロンプト欄に自動的にプロンプトに入力されます。

これで「negative hand」を適用して画像を生成することができます。他の項目については通常と同様に入力や設定を行いましょう。

negative_handの効果の検証

ここでは、「negative_hand」を適用していない場合と、適用した場合とで生成される画像を比較していきます。

今回は手指の表現を確認する目的のため、「Waving gesture(手を振る)」のプロンプトを指定したいと思います。

生成条件

以下、検証に使用したプロンプトです。

プロンプト

masterpiece, best quality, 1girl, upper body, Waving gesture

ネガティブプロンプト

worst quality, low quality, negative_hand-neg


※ネガティブプロンプトの” negative_hand-neg”は「negative hand」適用時のみ入力

negative_handを使用しない場合

生成した画像は以下の通りです。

右手の指の本数が4本になってしまいました。

「negative_hand」を使用した場合

生成した画像は以下の通りです。

両手ともにしっかり5本ずつ指があり、手指の表現が改善されました。

注意点

注意点として、画像生成をそれなりに繰り返していると、「negative_hand」を適用していても手指の表現に乱れのある画像がいくつか出てきてしまいます。

「negative_hand」などのembeddingsの効果は、モデルや各設定条件などによっても異なってくる可能性があります。万能ではないことは覚えておきましょう。

まとめ

今回は手の失敗を防ぐnegative_handの使い方について解説しました。

embeddingsであるため、トリガーワードを追加するだけで簡単に使用でき、手の失敗率を大幅に抑えることが可能な機能です。

ぜひStable Diffusionの画像生成に活用してみてください。

それでは、また次の記事でお会いしましょう。

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