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Ubuntu LinuxでAnacondaをインストール・操作する方法を解説

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Anacondaは、Pythonとデータサイエンス、機械学習のための強力なツールセットを提供するディストリビューションとして、多くのエンジニアやデータサイエンティストに利用されています。

特に仮想環境の管理が簡単にできる点や、多数のライブラリが一括でインストールされる点が大きな魅力です。しかし、WSL(Windows Subsystem for Linux)などの環境でAnacondaをインストールする際、パーミッションエラーや設定の問題に直面することも少なくありません。

この記事では、Anacondaのインストールプロセスから仮想環境の作成、パーミッションの問題解決までの手順を詳しく解説し、スムーズな開発環境構築をサポートします。

目次

環境

ハードウェア:x86
OS:Ubuntu 22.04.2 LTS  GNU/Linux 5.10.16.3-microsoft-standard-WSL2 x86_64(WSL)

LinuxでのAnacondaのインストール手順

ここからは実際にLinux環境でAnacondaをインストールする手順を解説します。

Anacondaのバージョンについて

Anacondaの公式サイトから最新のバージョンをダウンロードするのをおすすめします。

公式サイトに入ると画面右上に「Free Download」と書かれたリンクがありますのでクリックします。

メールアドレスの入力を求められますので、入力すると以下のようなメールが届きます。

このメールの「Download Now」をクリックすると最新のバージョンのダウンロードURLを入手できます。

まず、Anacondaディストリビューションの公式サイトからAnacondaのインストーラをダウンロードします。

wget https://repo.anaconda.com/archive/Anaconda3-2024.06-1-Linux-x86_64.sh

ダウンロードが完了したら、インストールスクリプトを実行します。

bash Anaconda3-2024.06-1-Linux-x86_64.sh

インストール先を聞かれますので変更が必要ない場合はEnterを押してください。

Anaconda3 will now be installed into this location:
/home/win/anaconda3

  - Press ENTER to confirm the location
  - Press CTRL-C to abort the installation
  - Or specify a different location below

[/home/win/anaconda3] >>>

これでインストール作業は完了です。

仮想環境baseを自動的にアクティブ化するかの質問をされますので必要に応じて設定してください。

Installing base environment...


Downloading and Extracting Packages:


Downloading and Extracting Packages:

Preparing transaction: done
Executing transaction: done
installation finished.
Do you wish to update your shell profile to automatically initialize conda?
This will activate conda on startup and change the command prompt when activated.
If you'd prefer that conda's base environment not be activated on startup,
   run the following command when conda is activated:

conda config --set auto_activate_base false

You can undo this by running `conda init --reverse $SHELL`? [yes|no]
[no] >>>

Yesを選択すると起動時に自動的に仮想環境baseがアクティブな状態で使用することができます。

Anacondaの仮想環境の操作

ここからはAnacondaで作成した仮想環境の操作方法について解説します。

仮想環境の確認

Anacondaで既に作成されている仮想環境を確認するには、conda env listコマンドを使用します。このコマンドを実行すると、現在のシステムに存在するすべてのconda仮想環境の一覧が表示されます。

conda env list

同じ結果を得るために以下のコマンドも使えます。

conda info --envs

以下のような形で

# conda environments:
#
base                  *  /home/username/anaconda3
yolov5_env               /home/username/anaconda3/envs/yolov5_env
ml_env                   /home/username/anaconda3/envs/ml_env
  • base: Anacondaのデフォルトのベース環境で、インストール時に作成されるものです。*が付いている環境が現在アクティブな環境です。
  • /home/username/anaconda3/envs/: 仮想環境が格納されている場所。conda環境は通常このディレクトリ内に作成されます。

仮想環境の切り替え

Anacondaで仮想環境を切り替えるには、conda activateコマンドを使って、指定した仮想環境をアクティブ化します。

conda activate <環境名>

実際にはyolov5_envという仮想環境に切り替える場合以下のように入力します。

conda activate yolov5_env

他の仮想環境を無効化して、Anacondaのデフォルトのbase環境に戻したい場合は、次のコマンドを実行します。

conda deactivate

VSCodeの起動

MicroSoftから提供されている開発環境VSCodeをAnaconda仮想環境から起動するには以下のコマンドを実行します。

code .

まとめ

Anacondaのインストールは、仮想環境の管理やPythonパッケージのインストールを効率的に行えるため、データサイエンスや機械学習のプロジェクトにおいて非常に有用です。

今回紹介した手順では、WSL環境でのインストールにおける典型的なエラーへの対処法を含め、Anacondaの基本的な設定方法から仮想環境の作成までを説明しました。

Anacondaを利用することで、プロジェクトごとに異なるライブラリや依存関係を簡単に管理でき、開発効率を大幅に向上させることができます。ぜひ、今回の手順を参考に、快適なPython開発環境を構築してみてください。

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